適切なELISAキットの選択
CV、回収率(%)、直線性をご確認のうえ、サンプルに最適なELISAキットを選択してください。
当社の分かりやすいガイドに記載されたすべてのパラメーターを比較するだけで、適切なELISAキットを簡単にお選びいただけます。
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サンプルに適したELISAの選択
新たなELISAキットを選ぶ際にまず行うべき重要なことは、アッセイ性能の慎重な評価と選択です。 感度、ダイナミックレンジ、精度などが重要なパラメータで、ほとんどのELISAキットで情報が公開されています。 その他のパラメータの典型として「サンプルタイプ」の情報も確認することで、ELISAの性能をより予測しやすくなります。 血漿、血清、細胞培養培地などの実際のサンプル中のターゲットタンパク質は、回収率(%)とサンプル希釈率との直線性で評価できます。
ここではサンプルに適したELISAキットを見つける際に役立つ、各種バラメーターの解釈について説明します。
ELISAキットを選ぶ際に重視すべきパラメータのまとめ
パラメーター | 判定基準 |
|---|---|
感度 | ターゲット・タンパク質に依存する* |
ダイナミックレンジ | ターゲット・タンパク質に依存する* |
アッセイ内精度に関する変動係数(%) | ≤ 10% |
アッセイ間精度に関する変動係数(%) | ≤ 15% |
特異性 | 相同性の高いタンパク質との反応性を確認 |
回収率(%) | ≥ 80% |
希釈直線性 | 無希釈サンプルとの差 ≤ 15% |
*対象のELISAの感度とダイナミックレンジが適切であることを確認するため、サンプルのターゲットタンパク質のレベルを予想し把握しておくことが重要です。 生の(raw)シグナルがアッセイのダイナミックレンジ内に収まるよう、ターゲットタンパク質の濃度が高いサンプルは希釈することができます。
感度
感度とは、ELISAキットの抗体ペアが正確に検出できるタンパク質の最低量を指します。
ダイナミックレンジ
ダイナミックレンジとは、アッセイが正確に定量できるターゲットタンパク質の上限と下限の濃度のことです。
これらの感度とダイナミックレンジの報告値はシンプルなバッファーでのスタンダードタンパク質を使用して決定されることが多いため、誤りである可能性があります。 生体サンプルの内在性タンパク質の検出では、検出反応が遅くなる可能性があります。
CV
CV(%)または変動係数は、アッセイにどの程度の一貫性が見られるかを表します。
通常CVは、アッセイ間精度またはプレート間の一貫性、およびアッセイ内精度または一貫性を評価するため、同一実験での2連測定で算出されます。
- アッセイ間のCVが15%未満であれば、通常許容されます。
- アッセイ内のCVが10%未満であれば、通常許容されます。
特異性
ELISAキットで使用する抗体は、非ターゲット・タンパク質と交差反応しないことが重要です。 これらのタンパク質は、種を超えた高い相同性を持つタンパク質の可能性があります。 例えば、Human Factor IX SimpleStep ELISA® kit (ab188393)は、マウス、ラット、ウサギ、ヤギ、モルモット、ハムスター、ウシ、イヌ、ブタのサンプルとは反応しません。
回収率(%)
既知の量の精製ターゲットタンパク質を生体サンプルに添加するスパイキング(サンプルマトリクスとも呼ばれます)により、回収率(%)は決定されます。 サイトカインのような分泌タンパク質の場合は、典型的なサンプルマトリックスは血漿や血清です。キナーゼのような細胞内タンパク質の場合は、細胞培養ライセートです。
添加済みサンプルをELISAで測定し、標準曲線から濃度を算出します。 この算出された濃度を既知のタンパク質濃度と比較し、パーセンテージで表します。 例えば100%の回収率は、観察された濃度がサンプル中に添加されたタンパク質の実際の濃度と同じであることを意味します。 これは、そのサンプルタイプのタンパク質や他の分子が、タンパク質の定量に干渉しなかったことを意味します。
回収率が80%未満の場合、定量には別のELISAキットを選択すべきでしょう。
希釈直線性
希釈直線性は、生体サンプル中の添加されたタンパク質ではなく天然タンパク質を測定するため、回収率(%)と併せて使用できます。 ELISAにおいて知られているポジティブサンプルの複数の希釈液を測定することにより、希釈直線性は決定されます。 ターゲット・タンパク質の濃度は、計算された濃度に希釈比を乗じて決定されます。 最良の結果を得るには、すべての希釈液においてサンプルの濃度が同様である必要があります。 無希釈サンプルとの差が20%以上ある場合は、正確に定量化するために他のELISAキットを選択する必要があります。
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標準曲線
標準曲線は、使用したサンプルの濃度を決定するために使用されます。 低値または平坦な抗体などの低 標準曲線は、適切に結合しなかった抗体、または タンパク質標準を捕捉しなかった抗体を示す場合がある。
一般に、良好な標準曲線では、R2値が0.99を超えており、ブランクのOD値が0.25よりも低く、最大吸光度が0.8を超えています。
生体サンプル
生体サンプルを用いてELISAをテストすることにより、リコンビナント・タンパク質だけでなく、内在性タンパク質の感度も確保することができます。
種交差反応性
種の交差反応性は、抗体ペアがターゲット・タンパク質以外のタンパク質に結合する程度を測定します。 この指標は理想的には5%未満です。
国際標準
国際標準品に対してキャリブレーションすることにより、データセット間での相互比較が可能となります。 これは、同じELISAキットのメーカーを切り替える際に役立ちます。