出荷と保管について
アブカムはご注文いただいた製品の迅速な発送を行うため、国内在庫の充実に力を入れています。また国内在庫がない場合でも、ほとんどの場合FedExプレミアム配送を利用し、海外在庫も迅速なお届けができるよう努めております。
当社では出来る限り迅速に完璧な状態でお客様のお手元に製品をお届け出来るよう努めています。製品の発送や保管方法等はこちらからご確認いただけます。
日本国内での発送・価格情報の確認方法について
以下の手順で、日本向けの発送情報や価格をご確認いただけます。
- 当社のウェブサイトのページの右上にある国旗アイコンをクリックし、ドロップダウンメニューから日本を選択してください。
- ご希望の製品を検索し、製品詳細ページにアクセスすると、日本国内の発送に関する情報が表示されます。
- 一度国を選択すると、次回以降のアクセス時にもその設定が保持されます。
正規販売代理店経由でアブカムから発送される場合、どのような方法で発送されますか?
日本国内では販売代理店経由でのご注文を推奨しております。製品詳細ページ(製品データシート)から販売代理店に発送方法についてお問い合わせください。
アブカムが販売代理店を利用するのはなぜですか?
アブカムでは、日本国内のお客様に安定したサービスを提供するため、信頼できる販売代理店と連携しています。これにより、迅速な対応やきめ細かなサポートを通じて、より安心して製品をご利用いただける体制を整えています。
輸送中の製品安定性の確保について
当社のラボで実施した試験に基づき、輸送中の製品の安定性を確保するための最適な輸送方法を選択します。
当社では以下の4種類の輸送方法を採用しています。
- 冷凍輸送
- 冷蔵輸送
- 異なる2つの温度帯での輸送
- 常温輸送
どのような場合にドライアイスが使用されますか?
最も温度に敏感な製品の場合、輸送中に凍結状態を保つ必要があり、ドライアイス同梱で発送される製品はドライアイスペレットを詰めたポリスチレン製の箱に入れてお届けします。なお、ドライアイスが必要な製品の発送は、月曜日から木曜日までに限定されており、ドライアイスが週末の間に昇華してしまうことはありません。
なぜ保冷剤が同梱されているのですか?
該当する製品には、冷却(約4ºC)のための保冷剤が同梱されます。お届け時に保冷剤が解凍していることがありますが、通常は製品の品質に影響はありません。
なぜ保冷剤が同梱されていない場合があるのですか?
一部の製品は室温でも安定しており、輸送中に品質へ影響がないと判断された場合は、保冷剤やドライアイスを使用せずに発送されます。
構成品ごとに温度要件が異なる場合はどうなりますか?
一部のキットには、ドライアイス同梱での保管が必要な構成品が含まれることがあります。このような場合、二重温度ボックスで発送され、最も温度に敏感な製品はドライアイス入りの別箱に分けて梱包されます。
梱包資材の再利用・リサイクルについて
アブカムでは、事業活動を通じて廃棄物を削減に取り組んでいます。製品の梱包に使用される資材についても、安全かつ持続可能な方法での廃棄・再利用を推奨しています。
アブカムの梱包用段ボール箱はリサイクルできますか?
はい、当社の箱はダンボール製で、ほとんどの場合、各自治体・事業所の規則に従ってリサイクル可能です。保管用として再利用いただくことも可能です。
保冷剤はどのように処理すればよいですか?
当社の保冷剤はリサイクル可能な高密度ポリエチレン(HDPE)製の容器に、水またはゲル状の冷却剤が入っています。各自治体・事業所の廃棄ガイドラインをご確認のうえ、冷却剤を排出し、容器を分別することでリサイクルできる場合があります。また、再利用や当社への返却も可能です。
発泡スチロール箱はリサイクルできますか?
製品の保冷のために使用される発泡スチロール箱は、各自治体・事業所の規則に従って廃棄してください。返却をご希望の場合は、当社までご連絡ください。
アブカムのバイアル箱はリサイクルできますか?
はい、バイアル箱もリサイクル可能です。資源として有効にご活用ください。
タンパク質の安定性について考慮すべき事項について
タンパク質は本来の環境外では安定性が低下する可能性があります。タンパク質分解、凝集、不適切な保管により活性が失われることがあります。最適な保管条件はタンパク質によって異なり、手順はデータシートに記載されています。以下に一般的なガイドラインを示します。
タンパク質は凍結乾燥すべきですか、それとも溶液のまま保管すべきですか?
凍結乾燥することで、より安定した長期保管が可能になりますが、使用前にタンパク質を再溶解する必要があります。凍結乾燥したペプチドやタンパク質を取り扱う際にも、製品データシート記載の条件に従った特別な扱いが必要です。
タンパク質を溶液の状態で保管すると、微生物による分解やタンパク質分解を受けやすくなります。
タンパク質の保管温度は何度ですか?
タンパク質溶液を室温で保管すると、タンパク質の分解や失活につながりますが、これは微生物の増殖によってもよく引き起こされます。
タンパク質を再溶解する際、何を考慮すべきですか?
再溶解の濃度はタンパク質の安定性にとって重要です。濃度が1 mg/mLより低い場合、保存容器への弱い吸着により、タンパク質の分解または失活が起こりやすくなります。1 mg/mLを超える濃度は現実的ではない場合もあるため、精製ウシ血清アルブミン(BSA)などの「キャリア」を1~5 mg/mL(0.1~0.5%)まで添加するのが一般的です。
タンパク質の安定性を促進するために、アブカムでは他にどのような薬剤を使用していますか?
タンパク質の安定性を促進するために、凍結防止剤、プロテアーゼ阻害剤、ホスファターゼ阻害剤、抗菌剤、還元剤、キレート剤、界面活性剤など、さまざまな薬剤を使用しています。
凍結防止剤はどのようにしてタンパク質の安定性を促進するのですか?
25~50%のグリセロールまたはエチレングリコールを添加することで、タンパク質の構造を破壊しうる-20°Cでの氷晶形成を防ぎ、タンパク質を安定化させるのに役立ちます。これにより、1つのストックから繰り返して使用できるようになります。
プロテアーゼ阻害剤はどのようにしてタンパク質の安定性を促進しますか?
プロテアーゼ阻害剤は、タンパク質の安定性を損なうプロテアーゼの活性部位に結合し、タンパク質分解活性を抑制します。例としては、PMSF(0.1〜1 mM)、ペプスタチンA(1 μg/mL)、ルーペプチン(1 μg/mL)などがあります。
ホスファターゼ阻害剤はどのようにしてタンパク質の脱リン酸化を防ぎますか?
ホスファターゼ阻害剤は、複数のホスファターゼの活性を阻害することで、タンパク質のリン酸化状態の維持に役立ちます。ホスファターゼ阻害剤を添加しない場合、キナーゼ活性が低下したり全くなくなったり、タンパク質のサイズが想定外のものになる可能性があります。
抗菌剤はどのようにしてタンパク質の安定性を促進するのですか?
例えば1.02~0.05%(w/v)のアジ化ナトリウム(NaN3)や0.01%(w/v)のチメロサールなどの抗菌剤を添加することで、微生物の増殖を防ぐのに役立ちます。
還元剤はどのようにしてタンパク質の安定性を促進するのですか?
ほとんどのタンパク質にはシステインを含む遊離チオール基が含まれており、これらの遊離チオールが酸化されると、システイン間にジスルフィド結合が形成されます。細胞内タンパク質の大部分は、その生物学的機能のためにこれらの遊離チオールを必要とします。還元性の1~5 mMジチオトレイトール(DTT)、2-メルカプトエタノール[2-ME(ß-MEとも呼ばれます)]を添加することで、システインの酸化を防ぎ、タンパク質の還元状態を維持するのに役立ちます。
還元剤の存在は、特定の反応に干渉する可能性があるためご注意ください。そのため、タンパク質に標識を行う場合は、還元剤を除去することを推奨します。還元剤はジスルフィド結合の形成を妨げるため、特にチオール基を介してタンパク質を標識しようとする場合には重要な注意点です。さらに、タンパク質構造の一部は分子内のジスルフィド結合によって維持されており、還元環境下ではこれらの結合が切断される可能性があります。
キレート剤はどのようにしてタンパク質の安定性を促進するのですか?
1~5 mM EDTAなどのキレート剤が二価の金属イオンを除去することから、金属イオン依存性プロテアーゼによる分解や、金属イオンによるタンパク質間の架橋形成による凝集からタンパク質を間接的に保護する効果があります。
ただし、一部のタンパク質は、構造や機能の維持に金属イオンを必要とするため注意が必要です。
界面活性剤はどのようにしてタンパク質の安定性を促進するのですか?
0.01% Tween-80などの界面活性剤を添加することで、水溶液中の疎水性タンパク質の安定性を維持するのに役立ちます。これにより、タンパク質が保管用チューブに吸着する可能性も低減されます。
製品の発送方法とお届け後の保管方法について
当社の製品の発送方法とお届け後の保管方法についてご説明します。
各製品は受領後すぐにデータシートの記載に従って保管・取扱いください。
ほとんどの製品では、通常、発送時および保管時の温度がデータシートに記載されています。当社が販売する製品には、性質上、温度に対して敏感なさまざまな生体分子・試薬が含まれています。当社では、すべての製品の配送、保管、使用において、常に最適な条件を考慮するよう注意を払っています。
抗体製品はどのように発送されるのか、受領後どのように保管したらよいか、教えてください。
抗体は比較的安定したタンパク質です。輸送中の温度をコントロールし、安定性が損なわれないようにするため、当社では保冷剤同梱で抗体を発送しています。
タンパク質およびペプチドはどのように発送されるのか、受領後どのように保管したらよいか、教えてください。
液体または溶液で販売されるタンパク質およびペプチドは高温に弱いため、保冷剤やドライアイス同梱で発送されます。凍結乾燥したタンパク質およびペプチドはより安定性が高く、保冷剤同梱または室温で発送されます。
受領後は、データシートの指示に従い、可能な限り速やかに保管するよう注意を払ってください。ほとんどのタンパク質は液体窒素中で急速冷凍し、-20°Cで保管できます。
ELISAキット、細胞アッセイキット、生化学アッセイキットはどのように発送されるのか、受領後どのように保管したらよいか、教えてください。
これらのキットは、それぞれの安定性に応じて発送されます。ほとんどのキットは保冷剤同梱で発送され、特に温度に敏感な試薬はドライアイス入りのコンパートメントに入れて発送されます。
キットを受け取り次第、保管については以下の点をご確認ください:
- 長期保存と短期保存では条件が異なる場合があります。製品データシートの「Storage」の項目を必ずご確認ください。
- キットおよび各キットコンポーネントの保存温度は、プロトコールブックレットの「Storage and Stability」の項目を必ずご確認ください。
アッセイキットは、データシートまたはプロトコルに特段の記載がない限り、推奨条件で保管した場合、最大6か月間保存可能です(ただし、SimpleStep ELISA®は最大12か月間保存可能です)。
標識キットはどのように発送されるのか、受領後どのように保管したらよいか、教えてください。
標識キットは室温で発送されます。輸送中に結露よって標識が劣化する可能性があるため、保冷剤は使用しません。受領後、キットは-20°Cで保管してください。
細胞株およびライセートはどのように発送されるのか、受領後どのように保管したらよいか、教えてください。
細胞株およびライセートは温度にとても敏感で、ドライアイス同梱で発送されます。細胞は受領後、液体窒素中で保管することで長期安定性が確保されます。
バイオケミカル製品はどのように発送されるのか、受領後どのように保管したらよいか、教えてください。
当社のアゴニスト、アクチベーター、アンタゴニスト、インヒビター製品に含まれるバイオケミカルは、短期安定性について試験されており、この試験結果に応じてさまざまな条件下で発送されます。これらの製品は、特性の異なるさまざまな分子で構成されるため、データシートに記載の保管手順に従ってください。
Lightning-Link®キットの発送方法とお届け後の保管方法について
Lightning-Link®キットはなぜ室温で出荷されるのですか?
Lightning-Link®キットには吸湿性があり、特に小容量のバイアルは湿気の影響を受けやすいため、湿気から保護する必要があります。そのため、湿気への曝露を防ぐ目的で、乾燥剤(シリカゲル)を製品バイアルと一緒にプラスチック容器内に入れ、室温で出荷しています。製品到着後は凍結保存し、湿気を避けて保管してください。外装容器を開封する前に、凍結乾燥された内容物を室温まで戻し、結露の発生を最小限に抑えてください。