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男性生殖幹細胞分化マーカー・ガイド

始原生殖細胞から精細胞への分化過程の各段階で発現しているマーカー分子をまとめました。


画像をクリックすると拡大します。始原生殖細胞(Primordial Germ Cells;PGCs)から精細胞(Spermatids)への分化の過程で発現する各マーカーの発現状況一覧(Easat Carolina 大学の Geyer lab 提供)。実線は強い染色性を、破線は弱い染色性を、それぞれ示す。


生殖細胞特異的な ATP 依存性 RNA ヘリカーゼであり、男性生殖細胞、女性生殖細胞共に、細胞質に存在します。胎児期では前精原幹細胞(Prospermatogonia / Gonocytes)期から精子細胞期の細胞まで、成人期では精母細胞(Spermatocytes)期から精細胞期まで、それぞれ発現しています。

​​生後 6 日(P6)CD-1 マウス精巣組織。緑:DDX4/MVH 抗体(ab13840)と Alexa Fluor® 488 標識二次抗体による免疫組織染色 赤:Phalloidin-594 による F-actin 染色 青:DAPI による核染色

DDX4/VASA/MVH 抗体 / タンパク質

核タンパク質であり、転写抑制因子として働くと考えられています。精原幹細胞(Spermatogonial Stem Cells; SCCs)期から未分化な精原前駆細胞(Progenitor Spermatogonia)期の細胞に、強く発現しています。胎児期では分化後の精原細胞(Spermatogonia)でも、弱く発現しています。

生後 6 日(P6)CD-1 マウス精巣組織。緑:PLZF 抗体(ab189849)と Alexa Fluor® 555 標識二次抗体による免疫組織染色 赤:Phalloidin-594 による F-actin 染色 青:DAPI による核染色

ZBTB16/PLZF 抗体 / タンパク質

ホメオドメインを含有する核タンパク質であり、転写因子として働きます。胎児期の始原生殖細胞期から未分化な精原前駆細胞期までの細胞に発現していると考えられ、成人期の細胞では発現していません。

生後 6 日(P6)CD-1 マウス精巣組織。緑:OCT4 抗体(ab181557)と Alexa Fluor® 488 標識二次抗体による免疫組織染色 赤:Phalloidin-594 による F-actin 染色 青:DAPI による核染色

OCT4 抗体 / タンパク質

核タンパク質であり、雌雄に関わらずマウスの生殖細胞の減数分裂期への進行に関与が示唆されていますが、詳しい機能は解明されていません。精原細胞期から精母細胞期の細胞に発現しており、成人期の精細胞では弱く発現しています。

成体 CD-1 マウス精巣組織。緑:STRA8 抗体(ab49602)と Alexa Fluor® 488 標識二次抗体による免疫組織染色 赤:Phalloidin-594 による F-actin 染色 青:DAPI による核染色

STRA8 抗体 / タンパク質

胎児期の始原生殖細胞に発現しているチロシン・キナーゼ受容体であり、細胞の生存や精原細胞への分化に関与しています。Geyer lab のデータでは分化後の精原細胞でも発現が観察されています。

生後 6 日(P6)CD-1 マウス精巣組織。緑:c-Kit 抗体(ab65525)と Alexa Fluor® 488 標識二次抗体(ab150081)による免疫組織染色 赤:Phalloidin-594 による F-actin 染色 青:DAPI による核染色

c-Kit 抗体 / タンパク質 / ELISA キット

減数分裂中の接合期(Zygotene)に形成される対合複合体(Synaptonemal complex)の構成タンパク質です。精原細胞期から精母細胞期の細胞に発現しており、成人期の精原細胞では弱く発現しています。

生後 6 日(P6)CD-1 マウス精巣組織。緑:SCP3 抗体(ab15093)と Alexa Fluor® 488 標識二次抗体による免疫組織染色 赤:Phalloidin-594 による F-actin 染色 青:DAPI による核染色

SYCP3 抗体 / タンパク質

常染色体にコードされている RNA 結合タンパク質であり、生殖細胞の細胞津質に発現します。胎児期の精原幹細胞期から精子細胞期の細胞と成人期の精母細胞では強く発現し、成人期の精子細胞では弱く発現しています。

緑:DAZL 抗体(ab34139)と Alexa Fluor® 488 標識二次抗体(ab150081)による免疫組織染色 赤:Phalloidin-594 による F-actin 染色 青:DAPI による核染色

DAZL 抗体 / タンパク質

胚発生期の軸形成を制御する転写因子であり、幹細胞や前駆細胞に発現します。男性生殖細胞系では、精原幹細胞期から精原前駆細胞期に強く発現し、胎児期の精原細胞では弱く発現しています。また胎児期の前精原幹細胞での発現も報告されています。

生後 6 日(P6)CD-1 マウス精巣組織。緑:SALL4 抗体(ab29112)と Alexa Fluor® 488 標識二次抗体(ab150081)による免疫組織染色 赤:Phalloidin-594 による F-actin 染色 青:DAPI による核染色

SALL4 抗体 / タンパク質

精巣に特異的に発現する機能不明な核タンパク質です。胎児期の前精原幹細胞期以後の細胞と、成人期の精原幹細胞期以後の細胞で発現しています。

Shown above: P6 CD-1 testis stained with anti-TRA98 rat monoclonal (ab82527) primary antibody and ab150165 goat anti-rat AlexaFluor® 488 secondary antibody (green). Phalloidin-594 was used to label F-actin (red), and DAPI was used to label nuclei (blue).

生後 6 日(P6)CD-1 マウス精巣組織。緑:TRA98 抗体(ab82527)と Alexa Fluor® 488 標識二次抗体(ab150165)による免疫組織染色 赤:Phalloidin-594 による F-actin 染色 青:DAPI による核染色

Anti-Germ cell-specific antigen 抗体 [TRA98](ab82527)

胎児生殖腺でエピジェネティックな調節を行なう核タンパク質です。男性生殖細胞の発達には不要であり、また受精にも必要ではありません。胎児期の始原生殖細胞期から前精原幹細胞期の細胞と、成人期の精母細胞期以後の細胞に発現しています。

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