マウス組織をマウス抗体で染色する

マウス組織をマウス抗体で染色する際に、バックグラウンドを低減させる方法をご説明します。

英語版プロトコール(PDF)


マウス組織をサンプルとし、マウス・モノクローナル抗体を一次抗体として使用して免疫組織染色を行うと、バックグランドが高くなることがあります。このバックグランドは、二次抗体がマウス組織に内在するマウス・イムノグロブリンに反応することが原因です。

この現象を回避するためには、以下のような方法があります。


1. 一次抗体はマウス由来ではないものを選択する。

マウス由来ではないモノクローナル抗体としては、ウサギ・モノクローナル抗体 RabMab をお勧めします。


2. 二次抗体を使用せず、直接標識一次抗体を使用する。

アブカムは直接標識一次抗体を多数ラインアップしています。こちらをご覧ください。直接標識一次抗体が市販されていない場合には、Abcam Antibody Conjugation Kits などの標識キットをご利用ください。


3. バックグラウンドを低下させるキット製品を使用する。

Mouse on Mouse Polymer IHC Kit をお勧めします。


4. 内在性イムノグロブリンをブロッキングする。

下記のプロトコールをご参照ください。


内在性イムノグロブリンのブロッキング


  1. 組織切片を通常どおり調製する。
  2. 二次抗体と同じ動物種由来の血清によるブロッキングを、30 分行った後、PBS-T(Tween20/PBS)または TBS-T(Tween20/TBS)で2 分間の洗浄を 3 回行う。
  3. Fab フラグメントの抗マウス・イムノグロブリン抗体(Goat Fab Anti-Mouse IgG H+L(ab6668)など)を、室温で 1 時間、または 4 ℃ で一晩反応させる。濃度は 0.1 mg/ml を基本とするが、サンプルごとに最適な濃度を検討することが望ましい。
  4. 洗浄し、通常の免疫組織染色のステップに進む。


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