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イムノフェノタイピング(immunophenotyping)は免疫組織染色(IHC)で行われる場合もありますが、ここではフローサイトメトリー(flowcytometry)を用いた手法について述べます。フローサイトメトリーは液体の流れ(フロー)に細胞(サイト)を乗せ、検出器を通過させてその特性を測定(メトリー)します。IHC では難しい定量化が簡単にできるため、イムノフェノタイピングの主流になっています。
免疫細胞はその種類(タイプ、サブタイプ、分化ステージなど)によって発現しているタンパク質のパターンが異なります。もしある細胞種に特異的なタンパク質があれば、そのタンパク質に対する抗体を用いることにより、その細胞種の検出、分別、定量、解析が可能となります。このようなタンパク質を「マーカー」と呼びますが、これらマーカーの多くは、細胞間の連絡、接着、代謝などに関与する機能性膜タンパク質です。フローサイトメトリーを用いた手法は、基礎研究のみならず、臨床でも行われています。例えば CD4 や CD8 をマーカーとしたリンパ球サブセット解析です。
*CD15 のような糖鎖のマーカーもあります。
ある一つのマーカーだけで特定の細胞種を同定できることは稀で、多くの場合複数のマーカーの組み合わが必要です。具体的にどのマーカーを用い、また抗体を選んでイムノフェノタイピングを行うかを決めるに当たっては、下記の各記事を参考にしてください。
使用される抗体と蛍光色素の数が増加するほど、スペクトルが重なり、蛍光色素の選択が難しくなります。その選択については下記をご参照ください。
フローサイトメトリーのプロトコールは下記のページをご参照ください。