リコンビナント・モノクローナル　抗体

リコンビナント・モノクローナル抗体を用いて再現性の高い研究結果を得る方法をご覧ください。

リコンビナント技術を用いた抗体の製造では、抗体をコードする遺伝子を高収率の発現ベクターにクローニングし、発現宿主に導入しています。

リコンビナント・モノクローナル抗体は、同じエピトープを標的とする同一の抗体鎖で構成されているため、再現性が高く、供給の保証、感度の向上、そして検証済みの特異性などのメリットがあります。

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概要

• リコンビナント抗体のメリット
  • 最高レベルのバッチ間の一貫性
  • 感度の向上と検証済みの特異性
  • 拡張性の高さと継続的な供給力
  • ハイスループットなin vitro製造
• リコンビナント抗体は他の抗体と何が違うのでしょうか？（ビデオでご紹介します。）
• リコンビナント抗体がお客様に愛される理由
• リコンビナント抗体のカタログを研究分野別に絞り込む

​リコンビナント抗体のメリット

リコンビナント抗体は、バッチ間のばらつきの要因となる遺伝的浮動など、従来の抗体製造の限界を克服しています。毒素、ヌクレオチド、膜結合タンパク質などの難しい標的に対する抗体もin vivo のモデルでは作成できないことがあります。リコンビナント抗体には下記の利点があります。

• 最高レベルのバッチ間の一貫性 
• 感度の向上と検証済みの特異性 
• 拡張性の高さと継続的な供給力 
• ハイスループットなin vitro製造

最高レベルのバッチ間の一貫性

• ​リコンビナント抗体の生産は、独自の遺伝子セットを用いていることで管理されており、信頼性が高い生産が可能です。これにより、バッチ間の一貫性を高く保ち、研究や医薬品開発研究で必要とされる再現性の高い結果を得ることができます。

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• 図1. 当社のリコンビナント抗PD-L1抗体[28-8]（ab205921）の５つの異なるバッチを使用したヒト胎盤FFPE標本におけるPD-L1局在のバッチ間の再現性。IHCは、Biocare Decloaking DeviceとUniversal HIER抗原賦活化試薬（ab208572）を使用。一次抗体を4℃で一晩インキュベートし、ヤギ抗ウサギ二次抗体とHRP標識抗ヤギポリマー抗体（ab209101）を添加した。DABをヘマトキシリン・カウンターステインとともに発色剤として使用した。
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• 高い親和性、異なるロット間での一貫性

  K_D 値は抗体の親和性の定量的な指標です。KD 値が低いほど、抗体の親和性が高いことを示します。我々のリコンビナント抗PD-L1抗体のK_D値を分析すると、その親和性は5つの異なるバッチ間において、高く維持されていることがわかります（表1）。

  抗体	kon(1/Ms)	kdis(1/s)	KD (M)	Full R^2
  PD-L1_batch 1	8.22E+05	3.90E-05	4.74E-11	0.999
  PD-L1_batch 2	6.17E+05	2.36E-05	3.83E-11	0.9997
  PD-L1_batch 3	6.92E+05	1.41E-05	2.04E-11	0.9991
  PD-L1_batch 4	6.14E+05	1.48E-05	2.40E-11	0.9996
  PD-L1_batch 5	7.21E+05	1.54E-05	2.13E-11	0.9994

  表1. 当社のリコンビナント抗PD-L1抗体[28-8]（ab205921）の5つの異なるロットのKD値の分析。KD値の詳細については、K_Dガイド（英語）をご覧ください。

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​​​感度の向上と特異性の確認​

• 目的クローンのスクリーニングプロセスは、ハイブリドーマとリコンビナントクローニングの両段階で行われているため、最も好ましい品質の抗体を選択することができます。くわえて、特異性を確認するために、ノックアウト検証を含む広範な検証を行っています。

  当社のリコンビナントRabMab抗体のK_D 値は平均してpicomolar （10-10-10-12）の範囲にあり、これは非常に親和性が高いと考えられます。高い親和性の抗体は、低い親和性の抗体に比べて抗原との結合力が強く、困難な条件下でも結合を維持できるため、より感度の高いアッセイを可能にします。

  下の例では、リコンビナント抗体と他のタイプの抗体との特異性の違いを示しています。

図2. 当社のリコンビナント抗TLE 1抗体[EPR9386(2)]（左）と、モノクローナル抗TLE 1抗体[OTI1F5]（右）を使用し、ノックアウトおよび野生型のサンプルで検証した結果。

​​図3. アブカムのリコンビナント抗GRIM19 [EPR4471(2)]抗体（左）と、モノクローナル抗GRIM19 [6E1BH7]抗体を使用し、ノックアウトおよび野生型のサンプルで検証した結果。

拡張性の高さと継続的な供給力

リコンビナント技術を使用した製造は、抗体遺伝子を発現ベクターにクローニングするので、どのようなスケールでも抗体の発現を行うことができ、抗体の長期供給が保証されます。 このため、リコンビナント抗体は長期的な研究や、複数のサンプル間で同じ抗体を使用する場合に最適なソリューションとなります。

​​ハイスループットなin vitro製

抗体産生遺伝子を単離してしまえば、アニマルフリーのin vitro環境下での生産が可能です。当社のファージディスプレイ技術を用いて作製された抗体については、抗体の遺伝子さえもアニマルフリーな方法で単離することができます。

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リコンビナント抗体は他の抗体と何が違うのでしょうか？

リコンビナント抗体の特徴や利点について、次の動画をご覧ください。

アブカムのリコンビナント抗体がお客様に愛される理由

リコンビナント抗体の魅力について、研究者の方々の声を動画でご覧ください。

"長期研究や私たちのようなサービスラボでは、多くのサンプルに同じ抗体を使用することがよくあります。ロット間の一貫性を保つことは非常に重要です。私たちは、新しい抗体のロットを受け取る際には、常に自分たちでテストしています。私がアブカムのRabMAb®を気に入っている理由の一つは、常に同じように動作するため、プロトコールの最適化の必要がほとんどないことがあげられます"

"すべてのリコンビナント抗体は、ポリクローナル抗体と比較して、より特異的でクリアなバンドを示しました。また、必要なタンパク質量も少なくすみ、その品質と得られたデータは一貫して良いものでした"

​"以前からいくつかの抗H3K27M抗体を試していましたが、H3K27M陽性細胞と非特異的シグナルの区別が難しいことがよくありました。H3K27M RabMAb®抗体は、非常に低いバックグラウンドでH3K27Mタンパク質をより特異的かつ高感度に検出することができました"

リコンビナント抗体のカタログを研究分野別に絞り込む

検索フィルターにより、研究分野の主要なターゲットに対するリコンビナント抗体を検索できます。

1. ここをクリックすると、すべてのリコンビナント抗体を見ることができます。

2. 左側の「研究分野」が表示されるまでスクロールダウンしてください。

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3. リストから研究分野を選択すると、主要なターゲットに対する検証済みのリコンビナント抗体を見つけることができます。