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PKC(Protein kinase C)はタンパク質のセリン/スレオニン残基にリン酸を付加する酵素で、構造的に相同性を有する 10 種類のアイソザイムが存在し、ファミリーを形成しています。それらアイソザイムは在来型、新型、非典型の3つに分類されます。
PKC は細胞の分裂、記憶、分化、増殖、アポトーシスなど、様々なパスウェイに関わっていますが、それぞれのアイソザイムが関与するパスウェイは異なっているため、それらの機能を正確に調べるためには、アイソザイム特異的に検出するためのツールが必要です。ここではそのようなツールとして用いることができる、アブカムがお勧めする抗体(リン酸化抗体を含む)および阻害剤をご紹介します。
新型 PKC (Novel PKC)
全 PKC (Pan PKC)
在来型 PKC(PKC alpha、PKC beta、PKC gamma)は 4 つの相同ドメイン、C1、C2、C3、C4 を有しており、活性化には、ジアシルグリセロール(DAG)、リン脂質、カルシウム、ホルボールエステルなどの結合が必要です。在来型 PKC に対する抗体および阻害剤としては、下記のような製品があります。
PKC alpha
図 1. ノックアウト評価済 PKC alpha ウサギ・モノクローナル抗体(ab32376)によるマウス小腸の免疫組織染色。
PKC beta
図 2. PKC beta 1 ウサギ・モノクローナル抗体(ab195039)による K562(ヒト慢性骨髄性白血病細胞株)の免疫細胞染色。二次抗体は Alexa Fluor® 488 標識抗ウサギ IgG ヤギ・ポリクローナル抗体(ab150077)(緑)。
新型 PKC(PKC delta、PKC epsilon)は在来型 PKC と同様、活性化にはジアシルグリセロール(DAG)の結合を必要としますが、カルシウムの結合は必要としません(C2ドメインがカルシウム・センサーとしては機能しないため)。新型 PKC に対する抗体および阻害剤としては、下記のような製品があります。
PKC delta
図 3. ノックアウト評価済 PKC delta ウサギ・モノクローナル抗体(ab182126)による、Hela 細胞の免疫細胞染色。二次抗体は Alexa Fluor® 488 標識抗ウサギ IgG ヤギ・ポリクローナル抗体(ab150077)(緑)。
PKC epsilon
図 4. PKC epsilon ウサギ・モノクローナル抗体(ab124806)による、ヒト子宮内膜組織の免疫組織染色。
非典型 PKC(PKC zeta)の C1 ドメインは機能を失っており、C2 ドメインも存在しないため、活性化のためにセカンド・メッセンジャーの結合を必要としません。非典型 PKC に対する抗体として、下記のような製品があります。
PKC zeta
図 5. ノックアウト評価済 PKC zeta ウサギ・モノクローナル抗体(ab108970)による、Hela 細胞の免疫細胞染色。二次抗体は Alexa Fluor® 488 標識抗ウサギ IgG ヤギ・ポリクローナル抗体(ab150077)(緑)。
全ての PKC アイソタイプの挙動を同時に調べたい場合に用いることができる抗体、キット、阻害剤もあります。
図 6. PKC(全アイソフォーム)ウサギ・モノクローナル抗体(ab181558)による、マウス精巣組織の免疫組織染色。二次抗体は HRP 標識抗ウサギ IgG モノクローナル抗体(ab97051)。