Unique advantages of NeuN

神経細胞マーカー NeuN と抗体

神経細胞マーカー NeuN に対する抗体は、神経細胞の同定や神経細胞の発生・分化の研究に有用です。

1992 年 Mullen らは、脳組織の細胞核をマウスに免疫してモノクローナル抗体を樹立しました。そのうちの 1 つが、神経細胞(ニューロン)の核に特異的に反応したことから、この抗体が反応する核タンパク質は NeuN(Neuronal nuclei)と名付けられました1。2009 年、この NeuN は miRNA スプライシングを調節している Fox-3 と同一のタンパク質であることが明らかとなり2、現在このタンパク質は NeuN/FOX3 とも呼ばれています。

NeuN の発現

NeuN は主に有糸分裂後の神経細胞(成熟ニューロン)で発現しています。その発現は、マウスでは胎生 9.5 日の神経管において、細胞増殖期から抜け出した神経細胞が発生すると同時に始まり、発現レベルの上昇は、未成熟ニューロン・マーカーである Doublecortin の発現レベルの低下と同時です。NeuN は成熟動物では中枢神経系および末梢神経系にある神経細胞で広く認められますが、次の細胞では認められません1,3,4

  • ​​​​​小脳のプルキンエ細胞(Cerebellar Purkinje cells)
  • 嗅球の僧帽細胞(Olfactory bulb mitral cells)
  • 網膜視細胞(Retina photoreceptor cells)
  • 網膜内顆粒層のほとんどの細胞(Most cells of the inner nuclear layer of the retina)
  • 背側蝸牛神経核ニューロン(Neurons in the dorsal cochlear nucleus)
  • 交感神経鎖節細胞(Sympathetic chain ganglion cell)
  • 大脳皮質ニューロン(Cortical Cajal-Retzius neurons)
  • 下オリーブ核ニューロンおよび歯状核ニューロン(Neurons of the inferior olive and dentate nuclei)


NeuN 抗体の用途

神経細胞マーカーとしての ​NeuN の検出は NeuN 抗体を用い、免疫組織染色(IHC)、免疫細胞染色(ICC)、フローサイトメトリーなど、さまざまなアプリケーションで行なわれます。また NeuN は未成熟な細胞では発現が見られないことから、NeuN 抗体は神経細胞の発生・分化の研究でも使用されます。他のマーカーと組み合わせることも多く、例としては、Ki67BrdU などの細胞増殖マーカーと組み合わせた、細胞増殖期前後のニューロンの識別などがあります5。

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高性能な抗 NeuN ウサギ・モノクローナル抗体 RabMAb®

アブカムにもさまざまな NeuN 抗体があります。中でもウサギ・モノクローナル抗体 RabMAb®ab177487)は、ウサギ由来の高い抗原親和性と特異性、さらにモノクローナル抗体の特長である再現性をあわせ持つ、優れた抗体です。この抗体について詳しくはこちらをご覧ください。

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