TMB とブロッキング・バッファー

ELISA 系を自身で構築する際に便利な、基質発色剤とブロッキング剤を紹介します。


TMB 基質


ELISA 系を自身で構築する際には基質発色剤が必要です。ELISA 用の基質として最も一般的なのは TMB(3,3’,5,5’-Tetramethylbenzidine)ですが、これにはダイナミックレンジや感度などの異なる複数の製品があります。系の目的に合わせてお選びください。

表 1. TMB 基質製品

製品名

製品番号

特徴

TMB ELISA substrate (Highest Sensitivity)

ab171522

最も感度が高い

TMB ELISA substrate (Fast Kinetic Rate)

ab171524

最も一般的で再現性が高い

TMB ELISA substrate (Slow Kinetic Rate)

ab171525

感度を損なうことなく、広いダイナミックレンジを実現

TMB ELISA substrate (Slower Kinetic Rate)

ab171526

広いダイナミックレンジ

TMB ELISA substrate (Slowest Kinetic Rate)

ab171527

より広いダイナミックレンジを示すと共に、再現性も高い


TMB family kinetics

図 1. TMB 基質製品の、時間経過による反応性(吸光度)の変化



ブロッキング・バッファー


サンドイッチ ELISA 系の構築においては、抗体をプレートに固相化した後、抗体が固相化されていない表面を BSA などのタンパク質で覆う、ブロッキングを行います。アブカムのブロッキング・バッファーは、ブロッキング後プレートを乾燥させ、乾燥した状態で固相化抗体の安定性を長時間保たせることができる便利な製品です。BSA を含む製品と含まない製品があります。

表 2. ブロッキング・バッファー製品

製品名

製品番号

機能

Immunoassay
Blocking Buffer

ab171534

プレートへの抗体固相化後のブロッキングに使用する。ブロッキング後すぐにアッセイに使用するか、または乾燥させてそのままプレートを保存できる。保存中、固相化された抗体の活性は維持される。ウエスタン・ブロッティングにおいて転写後のメンブレンにも使用できる。

Immunoassay
Blocking Buffer (BSA free)

ab171535

上記製品と同様の機能を有するが、BSA を含まないところが異なる。


ab171534 stability

図 2. Immunoassay Blocking Buffer(ab171534)の機能:プレートにポリクローナル抗体(pAb)またはモノクローナル抗体(mAb)を固相化後、ab171534 または 1 % BSA でブロッキングを行い、乾燥させた。そのまま室温で保管した後、固相化された抗体の活性を調べた。ab171534 でブロッキングした場合、固相化抗体の活性は 30 カ月後でも 70 % を保っていた。


ab171535 stability

図 3. Immunoassay Blocking Buffer (BSA free)(ab171535)の機能:プレートにポリクローナル抗体(pAb)またはモノクローナル抗体(mAb)を固相化後、ab171535 または 1 % BSA でブロッキングを行い、乾燥させた。そのまま室温で保管した後、固相化された抗体の活性を調べた。ab171535 でブロッキングした場合、固相化抗体の活性は 30 カ月後でも 90 % を保っていた。



標識抗体安定化剤


酵素標識抗体溶液に添加することにより、その酵素活性を安定化させる製品です。アルカリ・フォスファターゼ(Alkaline phosphatase; AP)標識抗体用の製品と西洋ワサビ・ペルオキシダーゼ(Horse radish peroxidase; HRP)標識抗体用の製品があります。

表 3. 標識抗体安定化剤製品

製品名

製品番号

機能

AP Stability
Conjugate
Reagent

ab171536

AP 標識抗体溶液に添加することにより、その酵素活性を安定化させる。室温で保存した場合、24カ月後でもその活性は 70 % 以上保持される。

HRP Stability
Conjugate
Reagent

ab171537

HRP 標識抗体溶液に添加することにより、その酵素活性を安定化させる。室温で保存した場合、24カ月後でもその活性は 90 % 以上保持される。

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