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SimpleStep ELISA とは
SimpleStep ELISA® とはアブカムが開発した、操作がシンプルで時間が短く、そして特異性も感度も高いという、理想的とも言えるサンドイッチ ELISA キットです。
あなたの ELISA をアップグレードできます
これまでの ELISA キット | SimpleStep ELISA® キット | ||
感度 | ●● | ●●●● | プレート表面ではなく、液中での反応システムであるため、より高い感度に |
再現性 | ●● | ●●●● | キットには、リコンビナント抗体が採用されており、抜群の再現性を実現 |
フル・バリデーション | ● | ●●●● | 様々なタイプの生物サンプルでテストされており、内在性タンパク質へ反応が確実 |
簡単なプロトコールとアッセイ時間の短さ | ●●●● | 洗浄は1回のみ、アッセイ時間は90分間 |
SimpleStep ELISA はどのようにワークするのか?
通常のサンドイッチ ELISA キットはマルチ・ステップであり、まずウェルにサンプルを加えて一次反応を行い、洗浄後標識抗体を加えて二次反応を行い、それから発色・検出を行います(アビジン-ビオチン反応を利用した三次反応が必要なキットもあります)。これに対しシングル・ステップである SimpleStep ELISA キットでは、ウェルにサンプルと標識抗体などの試薬を同時に加えて一回反応を行うだけです。洗浄後すぐに発色・検出の操作に移ります。
マルチ・ステップのサンドイッチ ELISA で形成される「サンドイッチ」は、固相抗体:ターゲット物質:酵素標識抗体です。一方 SimpleStep ELISA キットで形成される「サンドイッチ」は、エピトープ・タグ標識抗体:ターゲット物質:酵素標識抗体です。ウェルにはエピトープ・タグに対する抗体が固相化されており、その固相抗体がエピトープ・タグを介して形成されたサンドイッチを捕捉します。このサンドイッチ形成とウェルへの捕捉を 1 回の反応で行っているわけです(図 1)。
図 1. SimpleStep ELISA キットの模式図 左上:Immobilization antibody=固相抗体(エピトープ・タグに対する抗体) 左下:Target analyte=ターゲット物質、Matrix protein=ターゲット以外のタンパク質 右上:Capture antibody=捕捉用抗体(エピトープ・タグ標識抗体)、Detection antibody=検出用抗体(酵素標識抗体) 右下:Substrate=基質、Color development=発色
動画もご参照ください。
高い感度も同時に実現
時間の短縮によって感度が犠牲になったということはありません。ELISA でよく測定されている 75 種類のヒトまたはマウスのターゲット・タンパク質について、SimpleStep ELISA キット・シリーズと、他社の代表的な ELISA のキット・シリーズの感度を比較しました。その結果、75 製品中 56 製品、すなわち約 4 分の 3 の製品で、SimpleStep ELISA キットの方が高感度であるということが分かりました(図 2)
図2. ヒトまたはマウスのタンパク質 75 ターゲット・タンパク質について、対応する SimpleStep ELISA キットと他社の ELISA キット製品(Competitor)の感度を比較した。
生物サンプルでのテスト
すべての SimpleStep ELISA キットが、スタンダードで用いられているリコンビナント・タンパク質だけでなく、生体由来のネイティブなサンプルとの反応が確認され、評価されています。そして血清や血漿中の分泌型タンパク質についてはすべてのターゲットについて、WHO(世界保健機関)の血液検査の参考基準値に入ることを確認しています。また、可能な限り NIBSC(国立生物学的製剤研究所)の国際標準品を SimpleStep ELISA キットで測定し、データの比較のための換算係数を公表しています。
幅広いターゲット
SimpleStep ELISA キットは、広く測定されている IL-6 などの各種サイトカインやフィブリノーゲンなどの凝固系タンパク質の他、PD-L1 や GFP などの注目ターゲットを含む、約 700 の製品をラインアップし、これをさらに日々拡充しています。