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転移は、原発腫瘍組織が宿主体全体に広がって転移巣を形成する過程です。この過程は、腫瘍細胞が細胞外マトリックス(Extracellular matrix)を突き破り、血流への侵入から始まると思われるかもしれません。しかし本当の始まりは、腫瘍細胞が上皮細胞から間葉系細胞へと変化する上皮間葉移行(Epithelial to mesenchymal transition; EMT)と呼ばれる過程です。
上皮間葉移行により移動能を獲得した腫瘍細胞は、細胞外マトリックスを分解する MMP-2 やMMP-9 などの各種 MMP(Matrix metalloproteinase)、いわゆるゼラチナーゼ酵素を放出します。こうして血流に乗り、転移先で転移巣を形成した腫瘍細胞は、十分な酸素と栄養を得るために、VEGF(Vascular endothelial growth factor)など細胞増殖因子を分泌し、自らの近くに血管の形成を誘導します。これを血管新生(Angiogenesis)と呼びます。
Cell adhesion and metastasis ポスターは、上皮間葉移行から血管新生まで、癌細胞の転移のプロセスを分かりやすく図示したものです。このポスターは PDF でダウンロードすることができます。