アブカムでは最適な動作のために Google Chrome など最新ブラウザでの閲覧を推奨します。
Take a look at our BETA site and see what we’ve done so far.
Search and browse selected products
Purchase these through your usual distributor
このような違いを最初に指摘したのは、20 世紀初頭のドイツの生理学者 Otto Warburg です。「正常」細胞の多くにおいては、好気的条件下では、グルコースの解糖によって生じたピルビン酸が、酸化的リン酸化されることによってエネルギーが産生されています。一方嫌気的条件下では、ピルビン酸から乳酸への変換を通じてエネルギーが産生されます(嫌気的解糖)。Warburg は、増殖したがん細胞において、十分に酸素を供給されているにもかかわらず、このような嫌気的解糖が行われていることを見出しました。これは現在、ワーバーグ効果(Warburg effect)と呼ばれています。またこれとは別に、ある種のがん細胞においては、グルタミン代謝(glutaminolysis)の経路も異なっていることが知られています。
がん細胞内の代謝の変化は、巨大分子の生合成を増加させ、活性酸素種(reactive oxygen species; ROS)の増加に対処し、がん細胞が生存可能な環境の維持を可能にします。これらは遺伝子発現の変化や代謝酵素の変異による酵素活性の変化に起因します。
このポスターは、糖代謝とグルタミン代謝を中心とした、がん細胞における代謝の変化を分かりやすく図示したものです。