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ウサギの免疫システムは複雑で、高感度な抗体を産生します。その優れた抗原認識能力により、マウスでの作製が難しくても、ウサギでは作製できることがあります (1, 2) 。
ポリクローナル抗体は、シグナルの質が安定しない(非特異性や高いバックグラウンドなど)という欠点があるため、20年前にはすでにウサギのモノクローナル抗体を作製する必要性が指摘されていました。ポリクローナル抗体とは対照的に、モノクローナル抗体はユニークなエピトープの認識、ロット間の一貫性、持続的な供給を可能にします。
"科学業界や医療業界では、より高感度で特異性を示す抗体が求められており、ウサギのモノクローナル抗体はその答えでした。"
アブカムの RabMAb® テクノロージーの共同開発者,Weimin Zhu
ミエローマ細胞とマウスの脾臓細胞を融合させたマウスハイブリドーマ技術が開発された後、ウサギのモノクローナル抗体を作製する試みが数多くなされてきました(3)。最初はマウスとウサギのヘテロハイブリドーマでしたが、クローンを作るのが難しく、不安定で、生産源もやや限られていたため、理想的なものではありませんでした(4)。
1995年、シカゴ・ロヨラ大学のKatherine Knightらは、がん遺伝子のv-ablとc-mycを過剰に発現させたダブルトランスジェニックウサギを開発しました。これらは免疫グロブリン重鎖・軽鎖エンハンサーの制御下にあり、ウサギはミエローマ様(骨髄腫様)の腫瘍を形成しました。これにより、240E-1と名付けられた形質細胞腫の細胞株が単離され、ウサギのモノクローナルを作製するための最初の融合(フュージョン)パートナーとなりました。240E-1細胞とウサギのリンパ球を融合させると、ウサギのモノクローナル抗体を安定して分泌するハイブリドーマが得られましたが、フュージョンパートナーの安定性には懸念が残りました(5)。
1996年、カリフォルニア大学サンフランシスコ校で、Weimin ZhuとRobert Pytelaは、Dr. Knightの研究室から240E-1を入手し、さらにその技術を発展させました(6) 。
融合株の特性を向上させるために、240E-1細胞を繰り返しサブクローン化し、セレクションを行いました。セレクションの基準は、融合効率、成長率、形態学的特性(位相差顕微鏡での明るさなど)でした。選択されたサブクローンはさらに分析され、安定したハイブリドーマを産生し、効率的にモノクローナル抗体を分泌することが確認されました。複数回のサブクローニングを経て、より高い融合効率と安定性を示す240E-Wという新しい細胞株が作製されました。
その後、高感度で特異性の高いモノクローナル抗体を作製するための、Abcamの特許技術でもあるRabMAb技術が開発されました。
細胞株240E-Wはその後、内因性IgGの問題を解消するためにさらに改良されました。2006年からは、新しい融合パートナー(240E-W2、現在のRabMAb技術の中核部分)が、研究用および商業用のウサギモノクローナル抗体の製造に使用されています。
RabMAb技術は、研究、診断、治療用の高品質なモノクローナル抗体の開発を可能にしています。過去16年間で、RabMAb技術は科学業界の様々なニーズを満たすプレミアム技術であることが証明されました。Abcamは、業界を牽引する6,000以上のRabMAb製品に加えて、高感度で特異的な抗体をカスタムメイドで作製するパワフルなRabMAb技術をご提供しております。