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細胞イメージングと蛍光染色試薬

蛍光イメージング技術の発達により、細胞内タンパク質の機能研究は飛躍的に向上しています


蛍光イメージング

蛍光を用いる細胞の可視化(イメージング)は、複数の細胞小器官(オルガネラ)や細胞内タンパク質を同時に染色できること、その画像を安定的に維持できること、方法によっては生きたまま染色でき、経時変化を追えることなど、さまざまなメリットがあり、多くの研究分野で用いられています。

細胞小器官や細胞内タンパク質を蛍光で染色するためには、オルガネラ蛍光染色試薬を用いる方法と、抗体を用いる方法があり、研究の目的に応じて使い分けます。また同時に染色することもできます。


オルガネラ蛍光染色試薬

オルガネラ蛍光染色試薬には、特定の細胞小器官に直接結合する性質を持つ蛍光色素、DNA や特定のタンパク質に結合するタンパク質(Actin に対する Phalloidin など)の蛍光標識物、あるいは細胞内のイオン濃度に応じて発色する蛍光色素など、さまざまな種類があります。


特徴利点
生細胞で使用できる色素もある。既に行っているプロトコールに、簡単に組み入れることができる。
増殖細胞、非増殖細胞、両方に使用できる。おそらく全ての細胞、組織サンプルに使用できる。
光安定性が高い。長い露光に耐えられる。


オルガネラ蛍光染色試薬 Cytopainter

  • 操作が簡単です(液を加えてインキュベート(培養)するだけ)。
  • 高い光安定性があります。
  • 色調を選べるため、多重染色に便利です。
  • 抗体を用いた染色とは異なり、生細胞でも染色ができます。

CytoPainter についてはこちらをご覧ください


核染色には DRAQ™

DRAQ5™ と DRAQ7™ は核染色に用いる遠赤色の蛍光色素で、次のような特長があります。

  • 細胞へ素早く取り込まれます。
  • フローサイトメトリーにおいて FITC(GFP)/PE で解析する際、コンペンセーションの必要がない(遠赤色なので蛍光スペクトルの重複がないため)。
  • 蛍光退色がほとんどありません。
  • DRAQ7™ は死細胞や透過処理された細胞の核のみが染色されるので、細胞の生死判定に使用できます。

DRAQ につきましてはこちらをご覧ください



サンプル:4 % PFA 固定されたヒドラ(全体像)

赤: CytoPainter F-actin staining kit - Red Fluorescence (ab112127)でアクチン・フィラメントを染色(希釈倍率 X500)。

青: ヘキストによる核染色。


オルガネラ・マーカー抗体

抗体を用いる方法では、細胞小器官に特異的なタンパク質に対する抗体(オルガネラ・マーカー抗体)と蛍光標識二次抗体を組み合わせて、または蛍光色素を直接標識したオルガネラ・マーカー抗体を単独で用いて、行ないます。オルガネラ・マーカー抗体は、細胞分画法で得た細胞小器官画分の確認や、ウエスタン・ブロッティングで分離された細胞ライゼートのバンドの確認などに応用することができます。

オルガネラ・マーカー抗体についてはこちらをご覧ください