Optiblot ゲルとバッファー
- Optiblot Run Buffer 1 本 (500mL) で何枚のミニゲルを泳動できますか?
- Optiblot Run Buffer は Tris-MOPS ベースですか、それとも Tris-Tricine ベースですか?
- Optiblot ゲルはどのメーカーの電気泳動システムに使用できますか?
- Optiblot ゲルの泳動条件を教えてください。
- Optiblot ゲルを使用する際には専用バッファーの使用は必須ですか?
- Optiblot 専用バッファーを自分で調製することはできますか?
Optiblot Blue
- ゲルの染色の前に下準備は必要ですか?
- Optiblot Blue ではどのぐらいの時間で染色が完了しますか?
- 脱染色は必要ですか?
- Optiblot Blue はどのように廃棄すればいいですか?
- ゲルの過度な染色は起こりますか?
- Optiblot Blue の感度はどのくらいですか?
- Optiblot Blue で染色したタンパク質を質量分析やエドマン分解法によるアミノ酸分析のサンプルとして使用することはできますか?
Optiblot Bradford 法試薬
Optiblot ゲルとバッファー
1. Optiblot Run Buffer 1 本 (500mL) で何枚のミニゲルを泳動できますか?
Optiblot Run Buffer は 20 倍濃度溶液で販売しているので、1 本で 10L のランニング・バッファーを調製できます。ランニング・バッファーはゲル 1 枚につき約 40mL を使用するので、10枚入りのミニゲル 1 パックすべてを泳動することができます。
2. Optiblot Run Buffer は Tris-MOPS ベースですか、それとも Tris-Tricine ベースですか?
Optiblot のランニング・バッファーは Tris-MOPS と Tris-Tricine の両方をラインアップしています。還元用のOptiblot Reducing SDS Run Buffer (20X) (ab119195) はTris-MOPSバッファーで、低分子量タンパク質の分離に適しているとされる MES バッファーと類似した性質のバッファーです。非還元用の Optiblot SDS Run buffer (ab119197) はTris-Tricine ベースのバッファーで、高分子量のタンパク質の分離に広く用いられている MOPS バッファーと類似しています。
3. Optiblot ゲルはどのメーカーの電気泳動システムに使用できますか?
泳動装置 | 10 x 10 Optiblot ゲル | 8 x 10 Optiblot ゲル |
---|---|---|
Bio-Rad Mini-PROTEAN | 不可 | 可 |
Invitrogen XCell II | 可 | 不可 |
Invitrogen XCell Surelock | 可 | 不可 |
Thermo Scientific Owl P82 | 可 | 不可 |
CBS Scientific Quadra Combo | 可 | 可 |
4. Optiblot ゲルの泳動条件を教えてください。
電圧 | 180v |
起動電流 | 90mA/gel |
終電流 | 40mA/gel |
泳動時間 | 40 ~ 55 分 |
5. Optiblot ゲルを使用する際には専用バッファーの使用は必須ですか?
はい。Optiblot ゲルは Optiblot 専用バッファーを共に使用することによって最高のパフォーマンスを引き出すことができます。
6. Optiblot 専用バッファーを自分で調製することはできますか?
はい。 こちらからダウンロード可能な組成表を元に、ご自分で調製することもできます。
Optiblot Blue
1. ゲルの染色の前に下準備は必要ですか?
必要ありません。ゲルを電気泳動装置から外し、直接染色液に浸すだけです。
2. Optiblot Blue ではどのぐらいの時間で染色が完了しますか?
バンドは、シグナルが強いものであれば約 5 分、弱いシグナルであっても 15 分程度で現れます。染色が完全に飽和するまでには約 1 時間が必要です。
3. 脱染色は必要ですか?
いいえ。Optiblot Blue の染色剤は SDS やアクリルアミドなどのゲル内の成分とは結合しないので、脱色することなくきれいな染色像が得られます。
4. Optiblot Blue はどのように廃棄すればいいですか?
Optiblot Blue に毒性はなく、一般排水に廃棄することができます。しかし念のため、ご自身の研究施設におけるルールやポリシーの確認をお願いいたします。
5. ゲルの過度な染色は起こりますか?
いいえ、たとえゲルを数日間浸したままにしておいたとしても、過度な染色は起こりません。
6. Optiblot Blue の感度はどのくらいですか?
Optiblot Blue は 5ng の BSA のバンドを明瞭に可視化することを確認しています。塩基性が高いほど染まりやすいなど、タンパク質の種類によって感度は異なりますが、きれいに染色できるタンパク質の量は 1 バンドあたり 5~25 ng 程度です。
7. Optiblot Blue で染色したタンパク質を質量分析やエドマン分解法によるアミノ酸分析のサンプルとして使用することはできますか?
はい、使用可能です。
Optiblot Bradford 法試薬
1. Optiblot Bradford 法試薬は、サンプルに界面活性剤を含んでいても使用できますか?
はい、使用可能です。通常の Bradford 法では多くの界面活性剤が反応に影響しますが、Optiblot Bradford 法試薬は界面活性剤の影響がありません。
2. スタンダードカーブを作成するためのタンパク質としては何を使用すればいいですか?
Bradford 法の反応はタンパク質の塩基性や疎水性に大きな影響を受けます。タンパク質の塩基性の程度はそのアミノ酸組成におけるリジンやヒスチジンなどの塩基性アミノ酸の割合 (Mol%) に依存しますので、スタンダートカーブ用のタンパク質は、サンプルとなるタンパク質と近い塩基性アミノ酸の割合を有するものを使用することをお勧めします。下記にスタンダードとしてよく用いられるタンパク質の塩基性アミノ酸の割合を示しますので、参考にして下さい (一般的なタンパク質は 10~17 Mol% です)。
スタンダード用タンパク質 | Mol% positive residues |
---|---|
ニワトリ卵白リゾチーム | 13.9 |
ウシ血清アルブミン (BSA) | 16.5 |
ウシ免疫グロブリン (IgG) | 11.3 |
ウシ・ベータ・ラクトグロブリン | 11.8 |
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