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上皮間葉転換

癌、脳神経科学、発生学の研究におけるテーマのひとつである上皮間葉転換に関する製品を取り揃えています。

上皮間葉転換(Epithelial to mesenchymal transition; EMT)は、上皮細胞が移動能をもつ間葉細胞に転換する可逆的な変化で、胚発生・器官形成における過程のひとつです。この現象は発生時のみならず、創傷治癒、腫瘍細胞の転移などでも起こるとされており、EMT に関連するタンパク質は、癌のバイオマーカーとしても注目されています。

上皮間葉転換においては次のような現象を伴います


細胞間接着の脱重合

上皮間葉転換の過程においては E - カドヘリン E-cadherin、クローディン Claudin、オクルディン Occludin などの上皮細胞マーカーが消失し、タイト・ジャンクション Tight junction(密着結合)、アドヘレンス・ジャンクション Adherens junction(接着結合)、デスモソーム Desmosome(接着斑)などの細胞間接着が減少し、結果として細胞極性が失われます。

E Cadherin - Intercellular Junction Marker ウサギ・モノクローナル抗体(ab40772

ヒト乳癌組織(ホルマリン/PFA 固定-パラフィン包埋)を ab40772 で染色(緑色)



細胞骨格の変化

上皮細胞が間葉細胞に転換する際には細胞骨格の変化が起こり、細胞は移動能を獲得します。アクチン Actin はストレス・ファイバーを形成し、中間径フィラメント Intermediate filament はサイトケラチン Cytokeratin から構成される上皮細胞型からビメンチン Vimentin から構成される上皮細胞型へと変化します。


Vimentin - Cytoskeleton Marker ウサギ・モノクローナル抗体(ab92547
ヒト由来乳癌組織(ホルマリン/ PFA 固定-パラフィン包埋)を ab92547 で染色


遺伝子発現の変化

上皮間葉転換に伴う遺伝子発現の変化は、SNAIL、ZEB、bHLHファミリーといった転写因子によって調節されます。


AREB6 ウサギ・モノクローナル抗体 (ab203829)
ヒト子宮頸癌組織(ホルマリン/ PFA 固定-パラフィン包埋)を ab20829 で染色



移動能の獲得

移動能の獲得には、E – カドヘリンから N – カドヘリン N-Cadherin へのスイッチ、細胞骨格の再配列、MMP(Matrix metalloprotease)の発現などが関与しています。


N Cadherin ウサギ・ポリクローナル抗体(ab18203
ヒト肝臓癌組織(ホルマリン/ PFA 固定-パラフィン包埋)切片を ab18203 で染色



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